こんばんは。

イギリス英語の花柄ITエンジニア PAR(PRIDEAUX-ANZAI Ryosuke)です。
 
 
※今日はちょっと長いです
 
 
イギリスがEUから離脱することが決まりましたね。
 
ちなみに「Britain(イギリス)」の「Exit(離脱)」で「Brexit(ブレクスィット)」と呼ばれています。
 
日本にいると、なんだか他人事のように聞こえますが、我が家にとっては重要な問題です。
 
個人的には、残留すると思ってました。
 
妻も、残留を望んでいました。
 
 
なので、今回の結果には驚いています。
 
妻はBBCのニュースを見ながら、離脱票が多かったところをめちゃくちゃ非難していました^^;
 
 
離脱が日本経済に与える影響やら、円高がどうなるやらなんやらは、専門家の方にお願いするとして・・・自分は、「家族」という点での影響を考えてみたいと思います。
 
 
そもそも何でイギリス国民はEUからの離脱を望んだんでしょうか?
 
 
大きな理由の一つは、
 
 
「これ以上移民・難民を受け入れられない」ということです。
 
 
何年も前から議論されているように、ヨーロッパではほとんどの国において、シリアやイラク、北アフリカからの難民受け入れ問題が生じています。
 
イギリスの社会保障は手厚いので、正式な手続きを踏んで難民として受け入れられれば、福祉手当という金銭が与えられたり、無料で医療施設を利用できたり、確実に住居が与えられます。
 
 
そうなると、国民の税負担が重くなる。
 
 
またEU加盟国には難民受け入れを拒否できない、という法律があります。移民についても、特別な理由がない限り拒否できません。
 
だから、イギリスが移民・難民受け入れを拒否、あるいは制限するには、EUを離脱しなければならないのです。
 
 
今まで、イギリスはEUに加盟していたのでEU圏内での移住・就労は自由でした。
 
ただ、イギリス人と結婚するだけでは、イギリスには住めないんです。
 
配偶者ビザが発給される条件の一つに、イギリス人配偶者の収入があります。条件は以下の通りなんです。
  
あなたひとりの申請の場合 : £18,600 以上の年収があること
あなたと子供ひとりの申請の場合: £22,400 以上の年収がある
2人目以降の子供ひとりにつき追加: £2,400
 
自分たちの場合は、妻が年間£22,400以上を稼がなければいけませんが、所得の証明が出るのは1年働いた後。つまり、1年間は離れ離れに暮らさなければいけません。(3ヶ月間は観光ビザで滞在できますが、別居している期間を作らないことが前提です)
 
もしくは、£50,000あれば起業ビザを取ることは可能らしいですが、現状では難しく、資金を貯めなければいけません。
 
こんな事情があるのでイギリスに居住するのは非常に困難。

なので、日本人にとっても比較的居住しやすいオランダに住めば、イギリスとの行き来もしやすいのでいいのではないか。と考えていたんです。
※オランダ語を勉強しているのもこれが理由の一つです
 
オランダでは日本人は、(居住ビザは必要ですが)就労ビザなしに自由に働くことができます。
 
ただ、最近情勢が変わって、2016年10月から日本人も就労ビザ必須となるそうで、移住のハードルが高くなってしまいました。
 
更に、今回のBrexitを受けて、妻もオランダに住むためにはビザが必要になるでしょう。
 
どんどんヨーロッパ移住の道が狭くなってきました。
 
 
妻はイギリスがEUに残ることを望んでいました。
 
 
だけど、現実は離脱。
 
 
今となってはこの事実を受け止め、これからどうやって生活していくかを話し合うことになります。
 
 
ヨーロッパに一緒に住むことは難しい。
 
 
・・・でも。
 
 
あきらめたら、そこで試合終了ですよ・・・?
 
 
どっかの安西先生も言っていました。
 
 
そうだ。
 
 
自分だって、アンザイじゃないか。
 
 
諦める気なんて、さらさらありません。
 
 
資金を作ればいいんです。
 
£50,000を貯めることができないなんて、誰が言ったんでしょうか。
 
 
妻はちょっと落ち込んで、不安な様子だったので、
 
PAR : In any case I’ll do in my power to stay living together forever. I’ll do whatever it takes, don’t worry darling!
(いずれにしても、ずっと一緒に住み続けるためにできる限りのことをするよ。何が何でもやるから心配しないで!)
 
と自分の意志を伝えました。
 
 
恐らく、日本でなら一緒に住み続けることはできるでしょう。
 
 
この先どうなるかわかりませんが、状況は絶え間なく変化します。
 
目の前で起こっていることを受け止め、どんなに不安定な状況になったとしても不安定をを楽しむくらいの気持ちで、不安定さに対処することが大事だと思います。
 
 
どんな状況になっても必ず家族の幸せを守る!
 
 
今回の歴史的出来事は、そう自分の心に改めて誓わせる出来事でした。
 
 
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